君がいた幕末で


「泣いていたな」

その言葉に固まった。

見られていた。

涙まで。

私は視線を逸らす。

「別に」

「別にじゃない」

即答だった。

私は黙る。

玄瑞も何も言わない。

静かな時間が流れた。