君がいた幕末で


部屋は静まり返っていた。

誰も口を開かない。

私は膝の上で拳を握る。

怖かった。

信じてもらえないかもしれない。

でも。

もう隠していられなかった。

「未来って……」

近藤が呟く。

私は小さく頷いた。

「私がいた時代は」

「今から百年以上先」

誰も笑わない。

ただ黙って聞いている。