君がいた幕末で



「だから知ってた」

「新撰組も」

「長州も」

「池田屋も」

涙が落ちる。

私は俯く。

これで終わりかもしれない。

頭がおかしいと思われるかもしれない。

長い沈黙。

やがて。

総司が静かに呟いた。

「だからだったんだ」

その声に顔を上げる。

総司は笑っていなかった。

真剣だった。

そして。

土方達もまた。

れなの話を否定できずにいた。

池田屋を知っていた理由が。

全部繋がってしまったから。