君がいた幕末で


禁門の変。

その言葉を聞いてから。

私は眠れなくなった。

ご飯も食べられない。

歌も歌えない。

胸が苦しい。

怖かった。

縁側に座る。

空を見上げる。

玄瑞の顔が浮かぶ。

池田屋で再会した時の顔。

抱き締めてくれた時の温もり。

そして。

史実の最後も知っている。

私は唇を噛んだ。