君がいた幕末で


玄瑞は睨む。

「うるさい」

晋作は笑う。

「恋文か」

玄瑞の筆が止まる。

その反応だけで十分だった。

晋作はさらに笑った。

『元気か』

そう書いて。

玄瑞も止まる。

本当は違う。

聞きたいことがある。

傷は痛まないか。

ちゃんと眠れているか。

泣いていないか。

会いたい。

そればかりだった。