君がいた幕末で


傷はだいぶ良くなった。

歩くことも出来る。

でも。

自由ではない。

私は縁側に座りながら小さくため息を吐いた。

「会いたいな……」

思わず零れる。

会いたい。

玄瑞に。

晋作に。

稔麿に。

長州のみんなに。

池田屋からずっと。

その気持ちは大きくなるばかりだった。