君がいた幕末で


その頃。

私は縁側で歌っていた。

特に理由はない。

なんとなく。

歌いたくなっただけ。

風が吹く。

優しい時間だった。

その歌声に。

通りかかった隊士達が足を止める。

左之助も。

新八も。

一も。

みんな自然と聞いていた。

不思議だった。

心が落ち着く。