君がいた幕末で


池田屋事件から数日。

私はまだ安静中だった。

傷は少しずつ良くなっている。

だけど。

まだ自由に歩けない。

暇だった。

本当に暇だった。

「暇そうだね」

総司が笑う。

私は頬を膨らませた。

「暇」

即答だった。

総司は吹き出す。

最近。

総司はよく笑うようになった。