君がいた幕末で


「迎えに行く」

玄瑞が言う。

晋作が笑った。

「当然だろ」

玄瑞も少しだけ笑う。

涙で滲んでいたけれど。

目は真っ直ぐだった。

「今度こそ」

「絶対連れて帰る」

その言葉は夜空へ消える。

遠く離れた新撰組屯所。

そこにはまだ。

玄瑞の帰りを待つ少女がいた。