君がいた幕末で


涙が落ちた。

玄瑞自身も気付かなかった。

ただ。

止まらなかった。

晋作は何も言わない。

ただ隣に座る。

それだけだった。

しばらくして。

玄瑞は空を見上げた。

同じ空。

れなも見ているだろうか。

傷は痛んでいないだろうか。

ちゃんと眠れているだろうか。

考えることはそればかりだった。