君がいた幕末で


「守れなかった」

小さな声。

玄瑞は目を閉じる。

れなが倒れた時。

何も出来なかった。

抱き締めることしか。

出来なかった。

「怖かった」

その言葉に。

晋作が静かに目を伏せる。

玄瑞は続けた。

「死ぬかと思った」

声が掠れる。

「本当に……」