君がいた幕末で


晋作は酒を差し出す。

玄瑞は受け取らない。

ただ空を見ている。

晋作は小さくため息を吐いた。

「重症だな」

その言葉にも反応しない。

長い沈黙。

やがて。

玄瑞がぽつりと呟いた。

「やっと会えたんだ」

晋作が顔を上げる。

玄瑞は俯いていた。