君がいた幕末で



「じゃあなんで」

総司が聞く。

私は迷わず答えた。

「助かってほしかったから」

それだけだった。

総司は目を閉じる。

胸が苦しくなる。

優しすぎる。

本当に。

気付けば。

総司の肩が少し震えていた。

私は何も言わない。

代わりに。

そっと身体を寄せる。

そして。

優しく抱き締めた。