君がいた幕末で


普通なら。

自分の怪我を心配する。

怖かったと泣く。

そう思っていた。

でも。

れなが最初に聞いたのは。

稔麿のことだった。

総司は小さく笑う。

「生きてるよ」

私は息を吐く。

身体中の力が抜けた。

よかった。

本当に。

よかった。

涙が零れる。