君がいた幕末で


暗闇だった。

深い深い暗闇。

身体が重い。

痛い。

でも。

どこか温かかった。

遠くで誰かの声がする。

聞いたことのある声。

優しい声。

私はゆっくり目を開けた。

知らない天井。

いや。

知っている。

新撰組屯所だった。

私はぼんやり瞬きをする。

すると。

すぐ近くで椅子が動いた。

「れな?」

聞き慣れた声。

総司だった。