平助も黙っていた。 逃がしたことは後悔していない。 れなの願いを叶えたかった。 だけど。 こんなことになるなんて。 思わなかった。 「馬鹿だな……」 小さく呟く。 土方が近付く。 「総司」 総司は反応しない。 土方は静かに言った。 「連れて帰るぞ」 総司は頷く。 今は感情より命だった。