「れな!!」 誰かが叫ぶ。 玄瑞だった。 でも。 もう止まれない。 私は稔麿の前へ飛び出した。 次の瞬間。 熱い痛みが走る。 世界が揺れた。 身体から力が抜ける。 視界が霞む。 だけど。 私は稔麿を見た。 生きてる。 立っている。 私は笑った。 「よかった……」 小さな声だった。 稔麿が目を見開く。 玄瑞も固まる。 平助も。 総司も。 誰も言葉が出なかった。 れなは玄瑞を見ていない。 誰か一人を守ったんじゃない。 稔麿を守った。 長州を守った。 仲間を守った。 それが全員に伝わった。