君がいた幕末で


玄瑞も動く。

気付けば。

強く抱き締められていた。

苦しいくらいに。

だけど。

嬉しかった。

温かかった。

帰ってきた。

そう思った。

「馬鹿」

玄瑞の声が震えていた。

「どれだけ探したと思ってる」

私は何も言えない。

涙が止まらない。

玄瑞も。

少し泣きそうな顔をしていた。