君がいた幕末で


私は固まる。

意味が分からなかった。

平助は静かに言う。

「行きたいんだろ」

心臓が止まりそうになる。

私は言葉を失った。

平助は続ける。

「助けたいんだろ」

涙が溢れる。

私は頷いた。

何度も。

何度も。

平助はそんな私を見る。

本当は嫌だった。

行かせたくなかった。

でも。

泣いている姿はもっと見たくなかった。