夜だった。 屯所は慌ただしい。 隊士達が行き交う。 池田屋へ向かう準備。 私は部屋にいた。 落ち着かない。 助けたい。 行かなきゃ。 でも。 どうにも出来ない。 障子が開く。 私は顔を上げた。 平助だった。 いつもと違う。 真剣な顔。 私は思わず立ち上がる。 「平助」 平助は少しだけ笑った。 そして。 私の前に鍵を置く。