君がいた幕末で


「れな?」

声がした。

振り返る。

平助だった。

私は慌てて顔を逸らす。

だけど。

もう遅かった。

平助は気付いてしまう。

顔色が真っ青だった。

「どうした」

私は首を振る。

言えない。

言えるわけない。

だけど。

身体が震えていた。

平助は目を細める。

「また池田屋か」

私は固まった。