君がいた幕末で


「間違いないんだな」

晋作が聞いた。

部屋の空気は張り詰めている。

報告を持ってきた男は頷いた。

「新撰組屯所です」

「れなさんはそこにいます」

玄瑞の拳が強く握られた。

生きていた。

無事だった。

それだけで安心した。

だけど。

同時に怒りも湧く。

れなは帰りたがっていたはずだ。

泣いていたかもしれない。

怖がっていたかもしれない。

そう思うだけで苦しかった。