君がいた幕末で


「君が泣くのは」

「誰かを助けたいからだろ」

私は顔を上げる。

総司は笑った。

優しい笑顔だった。

「だったら」

「僕は君を信じるよ」

涙が出そうになった。

その日の夜。

総司は一人で考えていた。

未来人なんて信じていない。

だけど。

れなは何かを知っている。

それだけは確信していた。

そして。

池田屋が近付いている。

運命の夜が。

少しずつ迫っていた。