君がいた幕末で


翌日。

総司は庭を歩いていた。

昨日のことを考えながら。

れなが泣いていたこと。

土方に抱きしめられていたこと。

そして。

あの言葉。

「誰か死んじゃう」

それが頭から離れない。

れなは何者なんだろう。

何度も考えた。

身元不明。

長州と関わっている。

新撰組を知っている。

そして。

何かが起きることを知っているような顔をする。

総司は小さく息を吐いた。