君がいた幕末で


その日。

長州の宿の空気は重かった。

れながいなくなってから。

誰も諦めていない。

晋作も。

稔麿も。

玄瑞も。

ずっと探し続けていた。

「見つけたぞ」

突然。

男が部屋へ飛び込んできた。

全員が顔を上げる。

晋作が立ち上がった。

「本当か」

男は大きく頷く。

息を切らしながら言った。

「新撰組だ」