君がいた幕末で


熱が下がって数日。

私はすっかり元気になっていた。

「平助ー!」

廊下の向こうにいた平助へ手を振る。

平助は振り返る。

そして。

なぜか固まった。

「どうしたの?」

私が近付く。

平助は慌てて視線を逸らした。

「いや」

「別に」

最近みんな変だった。

平助も。

総司も。

なんだか様子がおかしい。

私は首を傾げる。