君がいた幕末で


その様子を見て。

玄瑞は小さく息を吐いた。

本当に怪しい女なら。

こんな反応はしないかもしれない。

少なくとも。

敵意は感じない。

玄瑞はもう一度れなを見る。

大きな瞳。

ころころ変わる表情。

そして。

晋作の後ろに隠れる姿。

――変な女だ。

そう思った。

だけど同時に。

少しだけ。

放っておけないとも思ってしまった。

そんな自分に気付いて。

玄瑞は小さく眉をひそめた。