君がいた幕末で


「れな?」

総司が呼ぶ。

私は目を閉じたまま。

少しだけ擦り寄った。

「一人やだ……」

静寂。

左之助が顔を逸らす。

新八が口元を押さえる。

平助は天井を見た。

可愛すぎて困る。

本当に困る。

その時だった。

障子が開く。

土方だった。

薬を持ってきたらしい。

だが。

部屋へ入った瞬間。

全員の様子がおかしい。

そして。

れなが土方を見つける。

ぼんやりと。

少し安心したように笑った。