君がいた幕末で


「危ねぇ!」

平助だった。

私はぼんやり顔を上げる。

「平助……」

平助は眉を寄せた。

顔が赤い。

息も少し荒い。

額に触れる。

そして固まった。

「熱あるじゃねぇか!」

気付けば部屋へ戻されていた。

総司。

左之助。

新八。

みんな集まっている。

なんだか大袈裟だ。

「平気なのに」

私が言う。

全員同時に言った。

「平気じゃない」

私は少し笑った。