君がいた幕末で


「懐かれてるな」

「いや、これどうすりゃいいんだ」

左之助が困る。

そこへ。

通りかかった総司が足を止めた。

そして。

その光景を見て固まる。

れなは安心した顔で眠りかけていた。

「可愛いね」

総司がぽつりと言う。

左之助も新八も黙る。

否定できなかった。

普段は元気で騒がしいのに。

眠そうな時だけ無防備になる。

その頃。

部屋へ戻った土方も報告を受けていた。

「また誰かに寄り掛かって寝たのか」

そう呟いた土方の口元も。

少しだけ緩んでいた。