君がいた幕末で


「れなー」

廊下の向こうから声が聞こえる。

私は顔を上げた。

左之助だった。

「なに?」

「菓子食うか?」

私は即座に立ち上がった。

「食べる!」

その返事に。

近くにいた新八が吹き出した。

「お前食い物に弱すぎるだろ」

新八が笑う。

私は頬を膨らませた。

「だって美味しいし」

「正直だなぁ」

左之助も笑う。

気付けば。

こうやって話すことが増えていた。

最初は怖かったのに。

不思議だった。