君がいた幕末で


その日の午後。

私は縁側に座っていた。

最近は少しだけ慣れてきた。

山南も。

左之助も。

一も。

新八も。

思っていたより優しかった。

だけど。

やっぱり帰りたい気持ちは消えない。

私は小さく息を吐いた。

気付けば歌っていた。

優しい歌。

少し寂しい歌。

玄瑞を思い出す時によく歌う歌だった。

会いたい。

そんな気持ちを隠すように。

私は歌い続ける。