君がいた幕末で


「食うか?」

私は少し迷う。

でも。

団子は好きだった。

「食べる」

即答だった。

左之助が吹き出す。

「正直だな」

私は頬を膨らませる。

でも。

久しぶりに少し笑った。

団子は美味しかった。

本当に。

思わず顔が緩む。

「美味しい……」

左之助が笑う。

「だろ?」

その顔は。

どこか晋作に似ていた。

面倒見が良くて。

少しお兄ちゃんみたいで。

私は少しだけ懐かしくなる。