君がいた幕末で


縁側でお茶を飲む。

山南は無理に話しかけてこない。

無理に笑わせようともしない。

ただ。

隣に座っている。

その空気が心地良かった。

「少しは慣れましたか?」

私は少し考える。

「……少しだけ」

山南は優しく頷いた。

その時だった。

「何してんだ?」

大きな声が聞こえる。

振り返る。

左之助だった。

片手に紙包みを持っている。

「団子だ」

そう言って私の前へ差し出した。

私は目を丸くする。