君がいた幕末で


その日も。

私は縁側に座っていた。

空を見上げる。

今日も同じ景色。

同じ庭。

同じ空。

ため息が零れた。

すると。

「ここにいましたか」

優しい声が聞こえた。

振り返る。

山南だった。

「お茶でもどうですか?」

山南が微笑む。

私は少し迷った。

でも。

断る理由もない。

小さく頷く。

山南は嬉しそうに笑った。

それだけなのに。

少し安心する。

不思議だった。