君がいた幕末で


結局。

半ば強引に連れ出された。

私は不満そうに歩く。

平助は少し前を歩いていた。

「ほら」

庭だった。

綺麗な庭。

天気も良い。

だけど。

私は全然嬉しくない。

縁側に座る。

沈黙。

平助も座る。

しばらく誰も喋らない。

やがて。

平助がぽつりと言った。

「そんなに帰りたいか」

私は顔を上げる。

そして。

迷わず頷いた。