君がいた幕末で



「いつまで部屋にいるんだ?」

平助が聞いた。

私は窓の外を見る。

今日も同じ景色。

同じ部屋。

同じ毎日。

私は小さく呟く。

「帰りたい」

平助が苦笑した。

最近それしか言っていない。

「少しくらい外出ろよ」

「嫌」

即答だった。

平助が額を押さえる。

「庭だけだ」

「嫌」

「庭だぞ?」

「嫌」

平助は大きくため息を吐いた。

頑固だった。

本当に。