君がいた幕末で


「玄瑞」

声がした。

振り返る。

晋作だった。

そのまま隣へ座る。

しばらく沈黙。

やがて。

晋作が小さく笑った。

「重症だな」

玄瑞が眉をひそめる。

「何がだ」

晋作は肩を竦める。

「れながいなくなってから」

「お前ずっとそんな顔してる」

玄瑞は否定しようとした。

だけど。

言葉が出てこなかった。

図星だったから。