「別に……普通だし」 思わず俯く。 すると。 土方が初めて口を開いた。 「普通じゃねぇな」 私は顔を上げた。 土方はそれ以上何も言わない。 だが。 その言葉だけで十分だった。 れなは知らない。 その歌が。 少しずつ人の心を変えていることを。 そして。 その歌が玄瑞の元へ届かないことを。 玄瑞が誰より寂しく思っていることを。