君がいた幕末で


気付けば。

涙が零れていた。

会いたい。

帰りたい。

玄瑞に。

会いたい。

その想いが。

どんどん大きくなる。

私は布団を握り締めた。

その時だった。

障子の向こうから。

微かに声が聞こえる。

「泣いてるのかな」

総司だった。

「だろうな」

平助の声もする。

二人は静かだった。

れなの泣き声を聞いてしまったから。