君がいた幕末で


男は私を見る。

じっと。

まるで何かを探るように。

私は思わず晋作の後ろへ半歩下がった。

その動きに男の眉がわずかに動く。

「晋作」

低い声。

「その女は誰だ」

晋作が肩を竦めた。

「拾った」

「拾った?」

男の眉間に皺が寄る。

私でも分かる。

全然納得してない。