君がいた幕末で


だが。

分からない。

なぜ新撰組を知っているのか。

なぜ身元が出てこないのか。

なぜ長州の中心人物達と一緒にいるのか。

平助は眉をひそめた。

その時だった。

後ろから総司が現れる。

「どう?」

平助はため息を吐いた。

「分かんねぇ」

総司もれなを見る。

少し考えるように。

そして小さく呟く。

「近いうちに動くかもね」

平助は顔をしかめた。

意味は分かっていた。

土方が本格的に動く。

そういうことだった。

胸の奥が妙に重かった。