君がいた幕末で



「いた」

平助が呟く。

京都の町。

少し離れた場所。

視線の先にはれながいた。

総司が隣で笑う。

「また逃げられるかな」

「逃げられねぇよ」

平助は即答した。

その時は。

本気でそう思っていた。