君がいた幕末で


その日の昼。

私は一人で町へ出ていた。

買い物の帰りだった。

天気が良い。

風も気持ちいい。

自然と足取りも軽くなる。

「今日は迷子にならなかった」

誰も聞いていないのに呟く。

少しだけ得意げだった。