君がいた幕末で


知らない時代。

知らない場所。

家族にも会えない。

友達にも会えない。

本当に帰れるんだろうか。

私は俯いた。

すると晋作が横を見る。

「怖いか」

その言葉に顔を上げた。

「怖くない」

反射的に答える。

晋作は笑った。

「嘘だな」

「嘘じゃない!」

「顔に書いてある」

「書いてない!」

私はむっとした。

すると晋作が楽しそうに笑う。

悔しい。

なんか悔しい。