「振られたの?」 「違ぇよ!」 平助が即座に否定する。 土方は呆れた顔だった。 「何した」 「何もしてねぇ」 平助はため息を吐く。 本当に何もしていない。 落とし物を拾っただけだ。 なのに。 あの娘は逃げた。