君がいた幕末で


その日の午後。

私は一人で町を歩いていた。

賑やかな通り。

見たことのない店。

長州とは違う景色。

少しだけ緊張も解けていた。

その時だった。

人とぶつかる。

「あっ」

手に持っていた巾着が落ちた。