君がいた幕末で


気付けば。

私は立ち止まっていた。

空を見上げる。

もし。

本当に未来が変わらないなら。

晋作も。

玄瑞も。

稔麿も。

いつかいなくなる。

その考えだけで。

涙が滲んだ。

「……嫌だ」

小さく呟く。

歴史なんて知らなければ良かった。

好きにならなければ良かった。

こんなに大切になるなんて。

思っていなかった。

私は拳を握る。

そして初めて思った。