君がいた幕末で


私は玄瑞を見る。

「え?」

玄瑞は少しだけ視線を逸らした。

「お前の歌は不思議だ」

それだけ言う。

私は笑った。

歌なんて。

ただ好きだから歌っているだけなのに。

その時はまだ。

知らなかった。

その歌が。

たくさんの人の運命を変えることになるなんて。