君がいた幕末で


その時。

晋作がふっと笑った。

「とりあえず来い」

私は顔を上げる。

「え?」

「腹減ってるだろ」

「え?」

「話はその後だ」

そう言って歩き出す。

私は慌てて立ち上がった。

知らない人。

知らない時代。

本当なら怖いはずなのに。

なぜか。

この人について行けば大丈夫な気がした。

私は小さく息を吸う。

そして高杉晋作の背中を追いかけた。